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    昔は、男の子は大事な跡取りであり、

    男の子の誕生を望む気持ちは今よりもはるかに強く

    かつ切実な問題であった

    武家では男児が生まれないとお家断絶の恐れもあり

    庶民の間では働き手である男の子に恵まれないと

    飢える恐れがあった

    そこで、男女の梅わけ法にめぐって、数々の迷信が生まれた

    ただ、念のために言っておくが

    これらには科学的な裏付けどころか

    経験的な知恵さえ含まれていない

    突拍子もないものが多い

    たとえば「夫婦の年齢に1を加え、3で割り切れるお女

    割り切れぬと男が生まれる」という

    そして、その年に励めば望む性の子を授かるというわけだが

    これはお産と数字の三をひっかけているだけのことだ

    また、生まれた子が女ばかりで、次に男が欲しいときには

    女に「アグ」とか「アグリ」という名をつければよい

    というが、これは根拠さえわからない

    ほかにも、性別予想の迷信も数限りなくあり

    「妊婦の顔がきつくなったら、男の子」

    「左孕みは男子、右孕みは女子」

    「産み日の1番最初の客が男なら男の子、女なら女の子」

    「妊婦の乳首のシコリが、左にあれば男、右なら女」

    などと言い伝えられていた

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