「北を枕にして寝るな」というが
この迷信は、仏教的な考え方から生まれたものだ
「大般涅槃経」によると、お釈迦様が亡くなられたときの
かっこうは、「頭を北方に枕し、足を南方に指す」というものだった
ここから、北枕は縁起が悪いと考えられるようになった
また、古代中国以来、東南アジアでは
北斗七星信仰とからんで、死者を北枕にして葬る風習があった
これも混合して、北枕はさらに嫌うようになったようだ
もう一つ、嫌われてきた方角は、「鬼門」
つまり北東の方角である
現代でも、家相や風水をみるときには
「鬼門」は中心になる考え方で
とくに「鬼門の方角には便所を建てない」事が多い
こちらは仏教ではなく、中国の気学からきた考え方で
気学では北の方向は陰のきわまる方角
一方、東は太陽の昇る陽気の生まれる方角と考える
その間である北の方向は陰と陽、二つの気が正面衝突する
「相克」の方角であり、そこから悪神が侵入しやすいというのである
また、北東は、中国にとっては
北方の遊牧騎馬民族が侵入してくる方角でもあった
そのことから、この方角を忌むようになったともいわれる
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