「朝、出かけに靴のひもが切れると、よくないことがある」
という有名な迷信も、じつは葬式と関係したものだ
この俗信は、明治になって、日本人が靴をはくようになるのと
ほぼ同時に生まれたが、背景には同趣旨の俗信が
ひろく伝わっていたことがある
「出がけに、ぞうりの鼻緒が切れると、よくないことがある」
「ぞうり」を「わらじ」に変えた俗信もあった
かつて、葬列の際に履いたわらじやぞうりは、
埋葬がすむと、帰り道、墓場の出口で捨ててくるものだった
このとき、魔物などが拾って使わないように
鼻緒を切ってから捨てた
こういう風習から連想されて
「朝、出がけに靴のひもが切れると、よくないことがある」
ということになった
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